分かり合えない前提

日本人は「あなたとは分かり合える」という前提を持っている。
外国人は「あなたとは分かり合えない」という前提を持っている。
 
日本は単一民族国家なのに対して、外国ではほぼ多民族国家であることが背景にあるのだと思う。
 
この違いを、以前とあるセッション演奏をして顕著に感じることが出来た。
 
セッションにおいて何が一番重要か?
それはリズムである。
 
音楽に国境はないと言うが、その中でもリズムだけは間違いなく国境がない。
もしかしたら、人間だけではなく、生き物や自然、地球にとっても共通なものなのかもしれない。
 
リズムが重要?そんなのあたりまえじゃん。と言われてしまえばそれまでなのだが、、
それでも日本人と外国人とではその重要度があきらかに違うと感じた。
極論、リズム以外がめためたでも、リズムさえ周りと合わせられことが出来れば、きっと「分かり合える」
逆に、他が完璧でも、リズムが自分勝手では、絶対に「分かり合えない」
 
分かり合えない前提
 
と言うと、相手を拒絶し心を開かないようなネガティブな印象を受けるかもしれないが、
全然そんなことはなく、むしろ相手の違いを尊重している姿勢にもなると思う。
 
自分と相手は違う。
言葉も文化も宗教も価値観も。
それを前提として、お互いを尊重し、歩み寄る姿勢こそ大切なのではないだろうか。
 
そして、分かり合えた瞬間の喜びは、とても大きいはずだ。
 
ただ残念なことに、多民族であることを受け入れ、共存していこうとする多文化主義は広く浸透しているものの、それが実現しているとはとても言いがたい。
だから戦争がなくならない。
 
そんな世界にあって、芸術やスポーツはすばらしいと思うのです。
 
hijiri