怒りと心の傷

その人が何に対して喜ぶのかよりも、何に対して怒るのかを知る方が、より深く相手を知ることになる。
そして、自分が何に対して怒りを覚えるのかを客観的に知ることは、心の奥深くにある真実の声を聞くことになる。
 
怒りと恐怖は表裏一体。
なぜ怒りを感じるのか?
それはきっと心の奥深くに傷があるからなんだ。
その傷がうずくんだよ。
 
自分でも不可解なほど、なぜこんなことに怒りを覚えるのかを客観的に考えた時、いままで気づかなかった心の傷があるんだってことに気づく。
 
心の傷がうずく時は、逃げ出したくなるし、とても怖い。
 
普段はそんなことは忘れて前向きに生きていても、不意に心の傷に耳を澄ませば、
自分がどうしたいのか、なにを望んでいるのか、真実の声が聞こえてくる。
 
誰にでも忘れられない心の傷があるんだろう。
それがその人の人生に大きな影響を与えている事は間違いない。
 
ひどく痛む一方、なぜか愛おしい。
 
hijiri