未来がほんの少し早くやってきたら

まず、ドラゴンボールの話をしましょう。
トランクス初登場のシーンです。

“未来からやってきたトランクスは、その時代では強敵だったフリーザを造作もなく倒してしまいました。”

未来がほんの少し早くやってきたので、いまの大問題は、いとも簡単に解決できてしまいました。

「いま、あの頃に戻ったら、もっとうまくやれたはずだ。」
誰もが一度は思ったことがあるでしょう。
自分だけ、未来がほんの少し早くやってきたら、どんなにいいだろうと。

それは本当でしょうか?
ただの思い込みでしょうか?

誰も過去には戻れません。

そして人間は、未来が見えないから不安でもあります。
未来を予測できれば、なにも恐れることはないのですが。

未来を知ることもできません。

とても憂鬱です。

それでもうまくやりたいものです。

知恵と経験、そして先見性を研ぎ澄ませて。

いまの憂鬱を打ち砕くのは、未来に起こる”なにか”でしかないないのです。

その未来は有限です。

これは真実であり、前向きな考えでもあります。

有限とは、限界を決めつけることではありません。

有限なものを有限と認識することは強さであり、それがまるで永遠のように感じることが幸せなのだと思います。

未来がほんの少し早くやってきたら…、よりも、未来にほんの少し早く近づけるような努力をしたいものですね。

hijiri