あいかわず僕らは

あいかわらず僕らは
本当の自分をうまく相手に伝えることが出来ずに苛立っている
“表しか見てないくせに、分かったように言わないで…”
 
でも、それも仕方ない
今思えば失敗だらけだったと思うよ
言っていることとやっていることが違ったり
自分を伝える前に、相手のこと、ちゃんと見ようとしていたのかな?
 
ひとりになった時、ふと考えるのさ
本当は自分が誰で、君は誰なのかって
他人にどう思われているかなんてどうでもいいこと
でも、自分を自分と認めることも恥ずかしくて
ただなんとなく、嫌な気持ちでいっぱいだ
 
あいかわらず僕らは
本当の気持ちをうまく相手に伝えることが出来ずに苛立っている
話したいことはたくさんあるのに、それをうまく言えない
いつも時と場合が邪魔をして、他愛のないことばかりが口をつく
そうやっているうちにまた離れ離れになってしまう
 
でも、それも仕方ない
僕らには分かり合える時間も場所も少なすぎる
そもそも分かり合える必要があるのかも疑問だ
 
ひとりになった時、ふと考えるのさ
僕らはあと何回会う事が出来るのかって
会いたい人にはいま会っておかなければ
いつか会えなくなってしまうかもしれないのに
やっぱり、”会いたい”が言えない
 
あいかわらず僕らは
普段は聖者になりたくて、時に邪悪で、
ありもしない妄想を描いては、日常的な行いを続けている
下卑た感情と倒錯感を楽しみながらも、なぜか気が沈むよ
 
でも、それも仕方ない
どれだけ理想を語っても、僕らは所詮不完全な生き物なんだし
愛や夢を語る資格があるのか、そもそもそれらが存在するのかも疑問だ
それでもなつかしい光景が頭をかすめたり
ほんの少しだけ優しくなれたような気になれたらラッキーだ
そして明日になれば忘れてしまう
そうやって僕らは生きてる
 
あいかわらず僕らは
生きる意味を見つけられない
自分の為とも言い切れず、君の為とも言い切れず
揺れながら、前向きになれるなにかを探してる
 
あいかわらず僕らは
 
それでも僕らは
 
夢を信じて生きてる
明日を信じて
愛を信じて
 
hijiri